理念とあゆみ

浄土宗宗立宗門校教育振興会は、平成26年6月に設立されました。
その目的は、浄土宗の宗祖法然上人の教えと仏教精神を建学の精神、教育の理念若しくは方針に掲げる浄土宗の宗立学校および宗門学校の将来を展望し、有為な人間を教化育成して教学の振興を図るため浄土宗と協力し、宗教教育の向上を目指すことです。

この目的を達するため、『仏教読本』(平成30年初版発行、浄土宗出版)をはじめとした教材の制作や、令和2年からの「ともいき教育研修会」開催など、宗教教育に関する研究や研修、加盟法人・加盟校の相互扶助などの促進に取り組んでいます。 また、今後の青少年教化の礎として、令和6年に浄土宗開宗850年を記念して開催した浄土宗宗立宗門校合同音楽法要において、浄土宗から青少年へむけたメッセージ「これからを生きるみなさんへ」を発出しました。

法然上人御影(画像提供:総本山知恩院)

理事長挨拶

浄土宗宗立宗門校教育振興会に所属する学校は、小学校から大学まで全国に12法人39校あります。所在地や校風は異なりますが、それぞれの学校では建学の精神・教育理念などに宗祖法然上人のみ教えと仏教精神が掲げられひとつに繋がっています。全国に同じ志を持った仲間がいることが、この浄土宗宗立宗門校の特徴です。

令和6年には浄土宗開宗850年を記念して「浄土宗宗立宗門校合同音楽法要」を京都の総本山知恩院御影堂において開催しましたが、その折に浄土宗から発出された青少年メッセージ「これからを生きるみなさんへ」の主眼は、志を立てて生きることでありました。

浄土宗宗立宗門校には現在約5万人以上の生徒が在籍されておられますが、宗教情操や仏教精神による慈しみの教育を学ぶことで、人間性豊かな人材となり、将来これまでに卒業された皆さまとともに、この混迷する現代社会を、浄らかに、志をもって生きていただきたいと願っています。

浄土宗宗立宗門校教育振興会理事長 中野 正明